わたしたち人間の生活の中で、「食べる」ということは欠くことのできない大切なことです。また、食と健康は密接な関係を持っています。現代社会は「飽食の時代」といわれていますが、私たちの「食」をめぐる状況は必ずしも恵まれているとはいえません。「食」を通じて、健康にそして心豊かに生活をするためには、今、「食」のスペシャリスト（専門家）が求められています。食物科は、「調理コース」と「製菓コース」の２つのコースにおいて、基本的技術と知識を修得し、実践力のある人材の育成を行なっています。 　調理コースは、「調理師」の資格取得をめざします。「調理師」は日本料理・西洋料理・中国料理の分野においてホテル、レストラン、料亭などで活躍しているだけでなく、病院等医療機関、老人福祉施設・保育所等の福祉施設においても集団給食調理業務を行なっています。 　製菓コースは、「製菓衛生師」の資格取得をめざします。「製菓衛生師」は、和菓子・洋菓子・製パンのそれぞれの分野において、ホテル、レストラン、洋菓子店などの専門店で活躍しています。 　食文化が多様化する中、人々の「食」に対する関心もますます高まっています。しかし「食」を提供する側としては、ただおいしいものを作ればいいというものではありません。保健・衛生に重点をおいた適切な調理法など、関連分野の幅広い知識と理解も求められます。これらを実践できてこそ真の「スペシャリスト」といえるでしょう。あなたも「食」のスペシャリストを目指してみませんか。